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2013年6月29日土曜日

東急ハンズ横浜閉店と工房の事

東急ハンズ横浜が閉店となり、新しい場所に移るという事は何となく聞こえていました。

1週間前に行ってみるとナントスピーカー作りに大変お世話になっている、木工房が無くなるという事を知り、あわてて吸音パネルの設計を。

大阪本社への行き帰り新幹線の中でも図面を手書きして、行ってみたら板厚のほしいものが無くて、設計変更をしているうちに一部間違ってしまいましたが。

この工房は、6月30日が最終との事で、前日の今日朝からは制作依頼に行きました。

いつものとおり、40分ほどでカットをしていただきましたが、材料は80%offとなり格安でした。

ながらくお世話になった、安藤さんほか皆さんは、新しい東京ハンズでお会いできるようです。

でも工房は川崎か、渋谷でないとダメになったのはうらめしいですね。
 

2013年6月16日日曜日

リスニング特性の改善(10) リスニングルームの定在波の測定

この測定は、技術屋らしくなく、日時など正確な記録がないが、2月か3月だったと思う。

True Audio社のTrue RTAというソフトがあり、
①オッシロスコープ
②シグナルジェネレーター
③RTA(Real Time Audio Spectram Analizer)
の機能があります。

このソフトはベーシック(お試し用)がレベル1で無料、レベルは4まであります。

新井悠一先生の「高品位スピーカーシステム」に内容が詳しく出ていますが、このレベル1のシグナルジェネレーターの機能を利用して、聴感で測定をしてみました。

結果は以下の表のとおりです。いつか定量的にレベルを測定してみます。

でも、聴感で感じる嫌な定在波が何かを調べるのも良いと思ったので。

周波数は、無料レベルなので、とびとびの音階(すなわちドレミファ・・・)ですが、部屋の寸法(2.4m×2.7m×2.4m)から計算できる周波数に見事に当たっています。

高瀬式で、ピンポイントで吸音する周波数を狙うなら、我が家では以下の周波数が目標となります。  すなわち、聴感で大と感じた、63hz、71hz、126hz、141hz、178hz、283hzあたりです。

聴感で大とは、部屋の中を位置を変えて聴きまわっても音量がボワット多分数db大きくなる周波数という表現でお分かりになるでしょうか。

私の会社にIさんという同好の士がおられて、愛犬を飼っておられるが、定在波がたつと犬がビックリして逃げるという事だそうです。

全体の残響調整、味付けは、かないまる式で行うことになるのでしょう。

表ー1 オーディオ部屋の定在波測定結果(単位:hz)
周波数聴感周波数聴感周波数聴感
56100178
59106小小189
63112小小200
67119212
71126225
75132238
79141大大252
84150267
89159283
95168300

2013年6月15日土曜日

リスニング特性の改善(9) 残響特性の測定

志賀さんのサイトにAUDIO BBSがあります。
http://8317.teacup.com/shigam/bbs/?

吸音特性の変化を見るのに何がよいだろうかと、質問したら、同好の士がグーグルで色々調べていただいて、「残響特性ではないか」と。


私の持っているMy Speakerというソフトには残響測定の機能があり、初めて室内特性を測ってみました。


1)かないまる式パネルなしの室内特性です。


2)こちらはパネルを左側スピーカー横の壁に設置した場合です。


重ねあわせてみる機能があり、重ねると明らかに周波数特性がパネルありのほうが滑らかになっています。

低域と、高域の残響が1秒を超えている理由が判らず、初めての測定なので、ソフト作者の北林さんに問い合わせました。


2013年6月9日日曜日

リスニング特性の改善(8) ~岩瀬式多孔吸音板の机上設計~

試算をしてみました。


no.L板間隔(cm)l板厚(cm)p孔ピッチ(cm)V空気室(cc)δ補正(cm)1.3rl'パイプ長(cm)r孔半径(cm)S孔面積(cm2)f共鳴周波数(hz)
 61106000.32550.250.19635229
 611513500.32550.250.19635152
 612024000.32550.250.19635114
 612024000.2670.20.125664107
 61106000.1310.10.03141642


計算結果は以下のとおりですが、間違っていないだろうかな。

厚さ6cmの空間でウーファー帯域の邪魔な反射波による定在波を消せることが魅力的です。

過去の物の本によれば、この帯域をなんとかしようと思うと、多分厚さは1.5ケタ位、上の必要であったようです。

モデルは以下のような板2枚に挟まれた空気室があって、孔に直結されたパイプが装着されたものです。

この構造の味噌は、パイプを孔に着けることで、従来のヘルムホルツ吸音箱の数分の一の周波数で、吸音率が0.7以上の効果を得られる事でしょうか。

             
      
             

黄色表示がパイプで、パイプ内半径がrです。 
パイプ長がl’です。
板の間隔がLです。
板厚がlです。
板に空いている孔のピッチがpです。
孔がpピッチで空いているとして、一つの孔が後ろにもつ空気室は、
空気室容量=p×p×Lです。

空気室の共鳴周波数をfとしたとき

f=(c/2π)SQRT(S/V(l'+δ))

 となります。

なお、cは音速で、πは円周率、Sは孔の面積、δは補正値で文献によって色々ですが、今回は1.3rを使用しました。

さてどうやって実現しようかな・・・・・・

かないまる式との併せ技もありそうですね。




2013年6月1日土曜日

リスニング特性の改善(7) ~かないまる式吸音パネルの試作と試聴結果 効果ありです!~

 材料をそろえてから作るまで、なんか愚図愚図していてなかなか進まなかった。

材料は、6mm厚ラワンベニアと、グラスウール25mm厚2枚、および不織布です。

以下の写真は、机の上に不織布を広げて、不織布の表面に鉛筆で寸法を書いてから切断していることろです。


不織布で、ま~言えば薄い布団袋を作って、その中にグラスウール+ベニア板+グラスウールのサンドウィッチを押し込んだという構造です。

一応完成してから、オーディオルームの左側壁面からの反射を防ぐべく設置したところです。

かないまる式の構造は、このパネルを壁に押し付けて設置して、中音域から上を吸音をするところが味噌。



設置して音楽を聴いてみると何か、ユーミンの飛行機雲が今までボヤーンとしていたのがスッキリしたな~ という印象です。

かないまるさんの試作例と比べると少し小ぶりで、本当に効果が出ているのか心配していたのですが。

でも、測定するのが少し怖いですね。



以下のヘルムホルツ式吸音器を作った時よりは効果があるように感じます。  この方式では、すくなくともこの箱を10個以上は必要でしょうから。


しばらくはこの音感を楽しむこととしましょう。