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2013年7月28日日曜日

夭逝した印象派画家 ジョージ・シスラーと「グランドジャネット島の日曜日の午後」 美の巨人より

テレビ番組「美の巨人」は時々あまり知られていない事を教えてくれます。

昨夜の番組は、ジョージ・シスラーの描いた「グランドジャネット島の日曜日の午後」という点描画が、印象派展覧会に出展されるのにモネ、ルノアールが反発して、1886年の8回目に出品を拒絶し、その後開かれなくなったという逸話からはじまりました 。

習作を30点以上も書かれた結果、構図、人の配置など用意周到に準備され、極めて科学的に設計された結果の作品であったという事が判っているようです。

この絵が最初に世に出た時には、これは科学であって、芸術でないと言われたと。

絵は現在シカゴ美術館にあるようで(最近同美術館の絵が日本で展示されたのではなかったかな?)、すぐに見れるものではないが、美術書ではよく見ますね。

点描は輝きを作るが
①原色をパレット上で混ぜると暗くなるが、点描にするとそれを避けられる。
②点描によって、色のバイブレーション(震えて見える)。
③この絵は公園の中にいる、40人以上の人々や動物を描いているが、背景の木々の緑の中に、適当な赤色を意識的に補色として使用して全体の明るさを与えている。
というのがこの絵の特徴だという説明でした。

絵の静寂は作者はパルテノン神殿のフリーズの現代版を狙ったとか。

スーラはこの絵を描いて、僅か2年後に31歳という若さで亡くなっており、多くの絵が残っていないそうです。



 

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