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2012年9月30日日曜日

30cmウーファーバックロードホーンの改善(2)

新井先生の本を読んでいると、スピーカーの測定で15cmの距離にマイクを設定して測定されており、JIS規定のように1mの距離で測ると、部屋の測定をしているのか、システムの測定をしているのか判らなくなる、と書いてあった。

そのとおりだなと思って、改めて15cmの至近距離で測ってみるとだいぶ違いますね。

前回の延長で、4枚目の反射板を装着し、更に吸収剤を、反射板の間と、反射板と音道の三角柱状の隙間に入れて前後の変化をみると以下の通りです。




上の写真で、今回追加した反射板は右下部分の反射板です。  また白っぽく見えるのが、吸音材で、熱帯魚の水槽のらか装置に使用されている「ローズマット:観賞魚用高級濾過材」を東急ハンズで購入して使用しました。

この変更前後の特性を以下に示します。

1)グラフー1 オリジナル(ピンクノイズ) 

スピーカーBOXは前回反射板を3枚装着したままですが、マイクの位置がウーファーから15cmと至近距離からの測定です。

前回の測定と比較していただくと周波数特性がかなり滑らかになっているのが判ります。 

また100-200hzの山が平らになって、50hz程度までフラット状です。

125hz、250hzあたりの深い谷間が気に入らないですが、その他はマズマズ。

今までの測定は、スピーカーより、部屋の影響を相当受けているということでしょうか?


 

 
 
 
 
次に、反射板と、吸音材を施した後の特性を示します。 

表ー2 反射板4枚+吸音材装着後(ピンクノイズ)



 
 
 
この特性を表ー1と比較すると、125hz近辺の深い谷は二つに割れて浅くなっているが、250hzの谷はそのままですね。
 
この二つは、基音と2次高調波ではなくまったく別の原因によるもののようです。
 
多分吸音材の方が効果が大きいか。
 
 
 


2012年9月27日木曜日

再び日本橋散策【ハイファイ堂・K-AUDIOその他のオーディオ店】

9月22日(土)再び日本橋へ。

万歩計によれば、当日歩いた15,700歩の大半は日本橋のオーディオショップ歩きですね。

ハイファイ堂: 
中古品の販売店で、私のウーファーはこのお店の福岡店からです。

店に入るとJBL4334mk2が目の前でよい音を。  

店の一番奥には、YLD55000+MB-150が有りました。

二度目なので、店の方と話しているうちに、チャンデバ(ベリンジャー)のdex2496が出れば教えていただくこととお願いしました。

KーAUDIO: 
こちらも中古品の販売で、今年開店されてもうすぐ3か月。

1970-1980年代のアンプを中心に展示される一方で、中国製アンプの改造や、オーディオ自作支援等意欲的にやれれている印象です。

ヤマハの3wayを鳴らしているアンプが中国製(こちらは新品でD級アンプ)でなかなか良さげなので、1pc買って試しております。

河口無線:
こちらは、現在日本で手に入るエントリー品から最高級品を展示。  

店舗の構えも1F~4Fまでで、午後にはアキュフェーのA級アンプの試聴会があり、12時には熱心な方が3名おいででした。
 

私は時間の関係で失礼しましたが、当店には多くの機器を比較試聴できる環境が有りそうです。

4Fはハニワ(クボテック)のホーンSPアンプ類などの試聴準備がされているようでした。


シマムセン:
河口無線の隣ですが、河口無線と異なるところで差別化をしようとされているようにお見受けしました。  

一つはホームシアターの面で、プロジェクターなどを扱われているところ。

もう一つを興味を持ってみたのですが、定在波シュミレーションをPCで計算しましょうというサービスを売られている(1万円)。  

検討してみたいですね。

その他、テクニカルサンヨーでは金田式アンp・DACの販売をのぞいてきていいな・・と。

共電社ではJBL4365とTANOYプレステージをアキュフェーズC2810/A-65で聴かせていただきました。

試聴ではないが、ラテックサービスで30台あるオッシロがどれでも1万円というのは魅力的で、いつか行くことになるでしょうね。

2012年9月16日日曜日

30cmウーファーバックロードホーンの改善(1)

何度か周波数特性を取ってみても、どうも200-300hzの盛り上がりと凹凸は気になっており、キャビネット内の定在波や、バッフルの共鳴などを疑っております。

新井先生の「ホーンスピーカー設計製作法」を見ても作られてから、相当補強などに手を入れられており、製作してちょうど1年になりますが、以下の3通りの方法を試して見ることとなりました。

1)バックロードホーン(以下BF)の折り返し部での反射が定在波を引き起こすと仮定
この場合は、反射箇所に吸収層を置く方法と、反射しないように角度をつける方法がありそうです。

吸収層はあまり多用すると元気がなくなるという事が、長岡先生の本にあるので、まず反射板を試すこととします。

例によって東急ハンズ横浜で板を切ってもらいました。

寸法は、図面から割り出して、斜め部は良く分からないので、左右均等(45度)としました。 以下に写真に反射板(厚さ15mmのMDFです)を示します。



まず、昨年製作した30cmバックロードホーンを再び開けたところです。  なぜ簡単に開けられるかは、側板の片側を木ねじ6本でとめてあるから。

これが音にどの程度悪影響を与えているかは分かりませんが。



この写真では、右上部がウーファーが装着された空気室で、
①音はいったん下に向かい、
②反射して左側の音道を上に向かい、
③また反射して下へ、
④最後に反射して横へ向かいボックスから出る。

この音道の、①の最後、②の最初の所に反射板2枚を装着して、どう周波数特性が変化するかを見ることとします。

反射板を装着した後の写真を以下に示します。


 
 
特性の変化は以下のとおりです。  測定ソフトMy Speakerでは色々なノイズを使用した測定が可能なので、以下に3種類の方法での変化を示します。
 
私は、上記音道①と②が繋がったので、それぞれが定在波を作るとしたらできる、273hzと280hzがなくなるだろうと予測。
 
一連に無反射続くとしてできる定在波は、空気室の上端から反射点まで図面上で実測すると、115cmあります。
 
115cmでできる定在波は340÷1.15÷2=148hzで、そのあたりの特性が変化すると予測しましたが
結果は120hz~200hz近辺の周波数特性がかなり変わります。
 
何故でしょうね? どなたかお分かりになる方がおられたら教えてください。
 
次は、用意した反射板をあと2枚装着して測定することとします。
 
 
2012年9月17日、更にもう1枚反射板を装着しました。
 
写真を以下に示し、測定結果をそれぞれ示します。 微妙に100hz以上が変化しているのがわかります。
 
 
 
 
 

 Fig 1サイン波による測定(Original)













 Fig 1-1 サイン波による測定(反射板2枚装着後)












 Fig 1-3 サイン波による測定(反射板3枚装着後)













Fig 2 ピンクノイズによる測定(Original)













 Fig 2-1 ピンクノイズによる測定(反射板2枚装着後)













 Fig 2-2 ピンクノイズによる測定(反射板3枚装着後)













Fig 3  クロマティックノイズによる測定(Original)













 Fig 3-1 クロマティク測定(反射板2枚装着後)














 Fig 3-2 クロマティックノイズ測定(反射板3枚装着後)


 



2012年9月4日火曜日

日本橋電気街散策

9月3日(日)、昨日奈良でゴルフがあったのと、今週前半は大阪で仕事がある為、前日谷町6丁目に宿泊。

朝から、日本橋を散策しました。  電気街に来るのは、実に1965、6年以来ですね。

その当時は、6BQ5PP(電圧増幅形:STAXコンデンサーヘッドホーン用)や、FM東海実験局を受信するためのFMチューナー等を作るために、部品を探しに来ていたのです。

当時の記憶は、精々2階建てのいわゆるジャンク街だったのですが、現在の秋葉原よりもメインルート(堺筋)の双方に店が集中している事もあり、ビル街ですね。

秋葉原と同じような雰囲気。

金田式のキットをだしておられる、テクニカルサンヨーを皮切りに、後はオーディオスピーカーを聞きまわりました。

聞いた店はシマムセン、河口無線、ハイファイ堂など4-5箇所。

タンノイとJBLが各店ともフラッグシップ扱いですね。

ハイファイ堂にYL55000が、特殊設計のホーンと一緒にありました。

いいなと思ったが、少し高すぎてね。。。。

やるなら、固めのコーン(アルミ、チタン・・)をfc100hz以下のフロントショートホーンで鳴らしてみたいが。

テクニカルサンヨーにはDCバッテリーパワーのキットもあり、キットにするか自分で部品を集めるか・・もう少し検討します。