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2012年9月16日日曜日

30cmウーファーバックロードホーンの改善(1)

何度か周波数特性を取ってみても、どうも200-300hzの盛り上がりと凹凸は気になっており、キャビネット内の定在波や、バッフルの共鳴などを疑っております。

新井先生の「ホーンスピーカー設計製作法」を見ても作られてから、相当補強などに手を入れられており、製作してちょうど1年になりますが、以下の3通りの方法を試して見ることとなりました。

1)バックロードホーン(以下BF)の折り返し部での反射が定在波を引き起こすと仮定
この場合は、反射箇所に吸収層を置く方法と、反射しないように角度をつける方法がありそうです。

吸収層はあまり多用すると元気がなくなるという事が、長岡先生の本にあるので、まず反射板を試すこととします。

例によって東急ハンズ横浜で板を切ってもらいました。

寸法は、図面から割り出して、斜め部は良く分からないので、左右均等(45度)としました。 以下に写真に反射板(厚さ15mmのMDFです)を示します。



まず、昨年製作した30cmバックロードホーンを再び開けたところです。  なぜ簡単に開けられるかは、側板の片側を木ねじ6本でとめてあるから。

これが音にどの程度悪影響を与えているかは分かりませんが。



この写真では、右上部がウーファーが装着された空気室で、
①音はいったん下に向かい、
②反射して左側の音道を上に向かい、
③また反射して下へ、
④最後に反射して横へ向かいボックスから出る。

この音道の、①の最後、②の最初の所に反射板2枚を装着して、どう周波数特性が変化するかを見ることとします。

反射板を装着した後の写真を以下に示します。


 
 
特性の変化は以下のとおりです。  測定ソフトMy Speakerでは色々なノイズを使用した測定が可能なので、以下に3種類の方法での変化を示します。
 
私は、上記音道①と②が繋がったので、それぞれが定在波を作るとしたらできる、273hzと280hzがなくなるだろうと予測。
 
一連に無反射続くとしてできる定在波は、空気室の上端から反射点まで図面上で実測すると、115cmあります。
 
115cmでできる定在波は340÷1.15÷2=148hzで、そのあたりの特性が変化すると予測しましたが
結果は120hz~200hz近辺の周波数特性がかなり変わります。
 
何故でしょうね? どなたかお分かりになる方がおられたら教えてください。
 
次は、用意した反射板をあと2枚装着して測定することとします。
 
 
2012年9月17日、更にもう1枚反射板を装着しました。
 
写真を以下に示し、測定結果をそれぞれ示します。 微妙に100hz以上が変化しているのがわかります。
 
 
 
 
 

 Fig 1サイン波による測定(Original)













 Fig 1-1 サイン波による測定(反射板2枚装着後)












 Fig 1-3 サイン波による測定(反射板3枚装着後)













Fig 2 ピンクノイズによる測定(Original)













 Fig 2-1 ピンクノイズによる測定(反射板2枚装着後)













 Fig 2-2 ピンクノイズによる測定(反射板3枚装着後)













Fig 3  クロマティックノイズによる測定(Original)













 Fig 3-1 クロマティク測定(反射板2枚装着後)














 Fig 3-2 クロマティックノイズ測定(反射板3枚装着後)


 



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