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2011年5月29日日曜日

城山三郎(1)

私が城山三郎の本を読んだのは20台後半で「落日も燃ゆ」が最初でした。 東京裁判で処刑された唯一の文官、広田弘毅を主人公として1974年に発行されています。

多くの読書をしたわけではないが、購入した小説は城山三郎と司馬遼太郎が多いですね。

亡くなって既に4年近くになりますが、書かれた主人公の生き様などに影響を受けました。

30冊以上読みましたが、特に
1)粗にして野だが卑ではない(石田禮助)
2)運を天に任すなんて(中山素平)
3)もう君には頼まない(石坂泰三)
4)本田宗一郎との100時間(対談)
5)男子の本懐(浜口雄幸・井上準之助)


学生から社会に出るとき何か本を読んで感じたいとすれば、推薦図書として挙げられる作家であり、小説です。

2007年5月21日にお別れの会があったが、残念ながら行けませんでした。
そのかわり、2010年5月に神奈川近代文学館で開催された城山三郎展には家内と2人で行きました。
その時のパンフレットです。

2011年5月28日土曜日

ウッドホーンの設計(3)

無線と実験誌1989年3月号に、新井悠一先生の「カットオフ290HZ重く堅いカリン集成材によるウッドホーンの試作」が載っています。

横浜市の図書館は、無線と実験誌は70年代からほとんど揃っているようで、大変助かります。
同試作記事によるとカリンは比重が0.81で圧縮強度は630kg/cm2だそうです。

一方これから使用する予定のソフトメープルは比重が0.53-0.61程度なので大分重さが軽くなりそうです。

同誌試作のホーン形状は、
扇形形状で長さ405mm、幅656mm、高さ230mmです。
私の部屋で幅656mmは少し幅を取りすぎなので、開口面を正方形で設計変更します。

原設計は、ホーンスロート部からホーンの半ばまで4枚のフィンがあり、これと側板で構成される5個の小ホーンをハイパーボリック型ホーンで設計されています。

私は、開口面を正方形にするので、フィンは設けません。
したがって、新井先生の記事の小ホーンの計算の表から長さと小ホーンの断面積を取り出して、断面積×5の平方根を求めてこれを開口面の辺の長さとします。

大まかな寸法は以下のようになりました。

長さ(mm)/開口面の辺(mm)
0.0    /5.3
10.0   /8.5
20.0   /14.4
30.0   /24.6
40.0   /41.2

構造としては幅40mm、厚さ21mmで台形型の4枚の同寸法の板を少しずつ辺の長さを長くして張り合わせラッパ状とするわけです。

これを組み上げる冶具を、今日午前中に作りました。  その時、イトノコとジグゾー(初めて使用)を使いましたが、正確に切断するのは至難の業とあきらめ、またしても東急ハンズに台形の板の切り出しまでお願いすることとします。

参考にホーンの設計図、少し見にくいですが、以下に示します。

作り始めた冶具の写真(切り出し前)です。 例によって14階建ての11階のマンションベランダでの加工なので余り騒音が出せません。


2011年5月26日木曜日

ウッドホーンの設計(2)

東急ハンズからの見積もり結果連絡が遅いので、電話で聞いた結果は以下のようです。
1)カリン集成材は20×400×900では25,000円以上、ラワン、シナ等の単板は扱っておらず、2)ソフトメープルの集成材なら21×450×900で、6,300円だと。
即答を抑えて、皆さんのHPやBLOGを調べてみました。

集成材だけでもゴム、タモ、ノースパイン、米栂など10種類以上、価格もピンキリですな。

ハードメープルはスピーカーボックスに使用されていいる例が多いようですが、ソフトメープルも少し比重が小さいだけでほぼ同じような性質だと。

お値段が手ごろだしこれに決めようかなと思っています。

2011年5月22日日曜日

ウッドホーンの設計(1)

新井悠一先生の「ホーンスピーカー設計・製作法」を、やっと横浜市図書館で借りることができました。  この本は絶版になっていて、プレミア価格は1万円を超えている?

無線と実験へのウッドホーンの掲載記事は1”スロットも2”、も全て開口面が横長のホーンであり、ウーファボックスの幅との兼ね合いで、開口面の正方形な場合の製法はどうすれば良いか考えていました。

上記の本に1”でfc=510hzの同様の仕様の設計製作例が載っていました。

板厚12mm、幅30mmのラワン材を突き合わせで開口面が正方形のホーンを作る方法です。

40mm×40mmの角材をずらしながら張り付け、内面をホーン型に整形をしようと考えていた私には、すごく楽な(?)方法に見え目から鱗でした。

fc=300hzのホーンを板厚20mm幅40mmの板で作るぞ!  無謀かな?  経験者の皆さんいかがでしょうか?

2”スロートの場合、設計すると長さ395mm開口内面400mmになります。  

昨日横浜の東急ハンズに行って、板を何にするか相談をしました。

が、在庫品はほとんどシナかラワン合板で、これではエッジ部分が弱いとの事(新井先生の本)なので、①カリン集成材、②ラワン材、③ブナ材、④シナ材の見積もりをお願いしてきました。

ただしある程度のカットは依頼しても、付き合わせの為に台形型の板の両端を斜め45度にカットをせねばならず、カンナで手加工で出来る材料にならざるを得ないでしょうね。

ドライバーユニットをどうするかは、作りながら考えることにします。  
2”型は新品はいずれも高価ですが、最近の無線と実験で記事が出ているドイツ製はなかなかよいのかもしれないな。

先週、中古ドライバーを都内では一番(?)数多く置いているオーディオユニオン淵野辺に行ってきました。

LE-85が本当はお目当てだったのですが、そこにあったリニアテクノロジーのホーンの生々しい音には度肝を抜かれました。

そんな髙いのは(ドライバー単体で40万円)無理ですが・・・・・

でも水のせせらぎの音が本当の川辺のようで、アルテックとジムランとリニアテクノロジーを瞬時切り替えをしてくれましたが、なんでこんなに違うのだ! でしたね~

2011年5月7日土曜日

EM-DAC4399Q2の製作記(2)

抵抗の次に、コンデンサー、ダイオード、リレーと順に大きい部品を実装。 1カ月でDAC基板の実装を完了。

次に電源を組み立てた。  本当は部品も大きく、高密度でない電源基板の組み立てから開始するのが順当だったようです。

写真左上がトランス、真中が電源基板、右上がDAC基板でカラフルな平型線の先にあるものはLED表示部、左下も電源です。

2011年元旦には、基板間の結線も完了しましたが、電源をいれても音が出ない。 なんで?

その後2週間たってやっとバラックで音が出た!

原因は、3端子レギュレーターの半田付け1か所と、あとは基板間の結線にあり、これを修正してやっとバラックで音が出ました。  

emisukeさんのホームページに報告したように、20分、30分と聞くうちに音がどんどん深く透明感が増してゆく感じで大変な感激でした。

次に、ケースの設計とその発注に入った。  本当に音が出るかどうか不安だったので、まずバラック組んで音がでてから発注しよという、なんとも自信のない話ですよね。

ケースは皆さんと同じように、タカチですが、最初は穴あけを皆お願いして、シルク文字も入れてと考え、見積もりをとったら大変な金額。

結局、穴あけは全て自分でやることとしましたが、昔やった真空管やトランスの穴とは違うので簡単に終わりました。





今はPCからDDコンバーター(M2TECHというイタリー製)を経由してDACの先にはパイオニアA-UR-3Ⅱというプリメインを繋ぎ、P650バックロードホーンを机の上においてニアフィールドで聞いています。


最後に、素敵なDACキットを提供していただいた、emisukeさんのサイトを紹介します。
http://www.geocities.jp/aaa84250/

これから、このスピーカーにツウィーターを足すべく、現在コイルを巻いています。 L測定器も作ったのでそのうち報告しましょう。

その次は、少し大型のメインスピーカーを作り、5.1CHにしたいと思っています。

メインはできればウッドホーンのスコーカーを使いたいと夢は広がっています。

以上製作過程をご紹介しましたが、諸先輩のご意見やアドバイスをお願いします。

2011年5月4日水曜日

EM-DAC4399Q2の製作記(1)

VICSのDACを組む前から、何をDACのゴールにするべきか、色々ネットで調べました。
DACキットとしては、EMISUKEさんのキットが現在手に入る中では最高グレードの一つ(まだあるかもしれないので)だとの結論から、挑戦することにしました。
当時は4399Q2というAKM4399チップを4パラPP使いの設計のキットのみが販売されており、私の購入が同製品のラストだったようです。  
ESOTERIC社から販売されたK-01という製品(140万円)が同様のチップを4パラで使っているようです。
その後はチップがQ2の2倍のOCTというキットが推定でわずか販売されたようです。
2010年10月30日(日)から、土日だけを使って、(平均30-50部品の実装)/日のペースで半田付けを行いました。
写真(1)

写真(1)は梱包を開けた状態で、写真中央にあるのが、パワー基板、左右に抵抗、コンデンサーなど部品が200以上です。


写真(2)
写真(2)は部品を5枚のA4用紙に、種別でセロテープを使って張り付けた状況です。 抵抗は全てテスターで測り、確認します  抵抗の色線やコンデンサーの記号はとても見にくいですからね。
写真(3)
写真(3)は送付されたDAC基板に抵抗を一部半田付けし始めた所です。  DACチップやDAIチップの半田はとても微細で無理そうなので、EMISUKEさんの勧め通りプロに実装していただいたものを使用しました。
写真(4)

写真(4)は抵抗を全て実装した直後の写真です。

VICS DACキット製作記

EMDAC4399Q2を作る前に、TI社のPCM1704を使用したDACを作りました。
半田ごてを握るのは、学生時代に雑司ヶ谷の下宿でSTAXのコンデンサーヘッドホーンSR-1用に作った6BQ5電圧増幅PPアンプ以来なので緊張。
しかし半田の量が全体に少ないのか1台目が動作せず、2台目でやっと音が出たというていたらくでした。 EM DACを作る前はUSB-DACで重宝して使っていました。

2011年5月3日火曜日

P650を使用したバックロードホーンの製作記(3)

バックロードホーンの設計を下図に示します。  P650はQ0が大きくバックロードホーンに不向きとフォステクスの設計者がSTEREO誌で話されていますが、作ってみて私には雄大な音が出ているように思えます。  下図2番目の板取りは、この設計では10mm厚板前提ですが、実際は12mmに変更したので、わずかづつ寸法が異なります。  エクセルがこまか過ぎて見にくいかもしれませんがご容赦ください。  御入用であればメールで送ります。



フォステクスP650を使用したバックロードホーンの製作記(2)

製作時の写真を掲載します。

写真(1)


写真(1)は、6.5cmのフルレンジ型スピーカーを組み上げたところです。  部品はコーン紙、磁石、フレーム+ボイスコイルに分かれているが、ボンドなどを使って組み上げます。  組み立て時間は2時間ほどですみました。  2011年も7月号に8cmフルレンジスピーカーの組み立て用部品がつくようなので、興味のある方はトライされてはいかがでしょうか?

写真(2)


写真(3)

写真(2)、(3)はバックロードホーンを組み上げている途中です。  通常の小型バクロードホーンよりは音道を長く設計したので、義兄のD-118にも負けない低音が得られたのかと思われます。  11Fのベランダで、塗装を行いました。

写真(4)

写真(4)は完成後の姿です。  私の書斎の机の上に置いてあります。  スピーカーの上には鉛板が置いてあります。
写真中央には昨年のSTEREO誌付属の未開封のスピーカーキットがもうひと組、映っています。  いずれサテライト用にでも使いますか。

2011年5月2日月曜日

フォステクスP650を使用したバックロードホーンの製作記(1)

昨年久しぶりにオーディオに興味がわいて義理の弟が作ったバックロードホーンを聞いて自分も作ってみようと。  
長岡先生の本を2冊ほど娘から贈ってもらい、D-1,D-118、D-102あたりを作ろうと思っていた矢先、STEREO7月号が出て、P-650が付録としてついていたので、これでオリジナル設計で作ろうとなりました。
雑誌は付録込みで2310円で通常は1000円程度なので、6.5cmとは言え、2個で1300円程度の超安値。
スピーカーの板はシナ合板12mm厚を使用し、自分で図面を引いて、カットを横浜東急ハンズでお願いしました。 ハタガネはネットで購入。
塗装は大橋塗装店で白色鏡面仕上げを調達して塗装したが、やはりはけ塗装は難しい。
完成後、1年近くになりエージングは十分。
3月に義理の兄弟のところに持ち込みD-118と聞き比べをしたが、能率が悪いのはスピーカーの仕様でしょうがないが、音色、低音の伸びは全く遜色がないことがわかった。
スピーカーはユニットより箱が音色を決めるのでしょうかね。

2011年5月1日日曜日

オーディオシステムの自作

昨年40年ぶりにオーディオシステムの自作を再開しました。  
まずVICS社のDACキットを買い、くみたてたがなかなか好い音がしましたね。  
次に、雑誌STEREOのスピーカーキットおまけ付きを買って、バックロードホーンを作り、応募したのですが、残念ながら最終選考には入れませんでした。
秋にはDACに再挑戦、それも無謀にもEMISUKEさんの4399Q2(部品数200以上)を組んで、今年1月に無事完成しました。
現在はスピカーにツウィターを付けるべくネットワーク+アッテネーターを設計・製作中です。  2mm径の被覆銅線を巻いていますが結構難しいですね。  
インダクタンスの測定の為に、LC測定器キットを買い昨日1日で組み立てました。
自作の様子や趣味の色々をこれから掲載していきます。